2011年5月9日月曜日

「Understanding China's Growing Love for Luxury」感想②

前回に引き続き「Understanding China's Growing Love for Luxury」を読んでみて思った事を書いていきたいと思います。今回は第二章「Luxury unleashed」の第一節「Source of Growth」からです。ここでは中国の家庭に関して年間所得別にセグメンテーションを行い、2015年における各セグメントの予想総数と2010年の同数値を比較・分析しています。分類の仕方は下記の通りです。(単位はRMB。括弧内は100円=8.04元で計算した日本円換算の概算額。)

①1000K以上(約1243万円以上)
②300K〜1000K(約373〜1243万円)
③200K〜300K(約248〜373万円)
④100K〜200K(約124〜248万円)


このうち①、②のグループはそれぞれ年間15%、20%ずつ増えているそうです。2015年には①が約100万世帯、②が560万世帯程度まで伸びると予想されています。またこの二つのグループが中国の高級品市場の売上高におけるシェアの約7割を占めています。
継続するインフレや高級品への課税等不安要素もありますが、世界で最もホットな市場である事は数値を見る限り間違いないみたいです。

さらに④のグループは現在売上高に占めるシェアが12%程度ですが、2015年にはさらに10%程度拡大すると予想されています。日本も同じですが、このアッパーミドルクラスへの継続的アプローチも重要でしょう。







from iPhone