2011年5月8日日曜日

「Understanding China's Growing Love for Luxury」感想①

このエントリーから4回に分けてマッキンゼーアンドカンパニーのレポート「Understanding China's Growing Love for Luxury」についての感想を書いていきたいと思います。2010年に出されたレポートでマッキンゼーは他にもラグジュアリーブランドに関するレポートを複数出しています。

このレポートは中国の富裕層の高級品に調査を元に、今後の中国市場の動向予想が書かれています。初回はまず第一章の「Executive Summary」からいきたいと思います。

この章は導入として過去、現在の売上金額及び将来(2015年)の売上金額予想を元に展開されていきます。所々割愛しますが、データによると1998、2010、2015年の売上金額は下記の通りです。(単位:BIllion RMB)

1998年 : 5
2010年 : 80
2015年 : 〜180(予想)


また金額のグローバルシェアは下記の様になっています。

1998年 : 1%未満
2010年 : 10%
2015年 : 20%(予想)

売上金額は2010年時点で円換算で9950億円(100円= 8.04元で計算)と非常に大きな数字となっています。世界の工場から世界の市場に変わっているという事実が如実に現れています。ラグジュアリーブランドでも「日本市場では前年割れしているが、中国市場でまかなえている為、アジア商圏全体ではプラス。」というところが非常に多いでしょう。それ程中国は魅力的な市場です。また日本国内の売上に関しても中国人ツーリストの購買金額が一定の売上を確保しているブランドもあるでしょう。そのようなブランドは、この度の震災による渡航規制でダメージを受けているかもしれません。

2015年までの消費量伸び率も2010〜2015
年で年間平均約+18%と凄まじいものがあります。このように中国市場はまだまだポテンシャルがあり、未成熟な市場である事が如実に分かります。

次回はそんな高級品消費者のセグメンテーション及び消費傾向についてみていきたいと思います。











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