2011年5月7日土曜日

流行のメカニズム

「Harvard Business Review」の2011年4月号に「流行が起こる本当のメカニズム」という興味深い記事が掲載されていました。この号は「ソーシャル・メディア戦略論」と題され、ソーシャルメディアがビジネスにどうやって利用できるのか、またどういう企業が利用に成功しているのかという特集です。

さて話を戻して流行のメカニズムについてですが、記事を要約すると下記の様な感じです。

・一般のマーケターは、インフルエンシャル(社会的伝染を左右する一握りの存在)と呼ばれる人々が流行を作り出すと信じているが、それは間違い。

・流行が起こりうる条件は、他人から影響を受けやすいタイプの人々のクリティカル・マス(変化を発生させるのに最低限必要な人数)の存在である。

・ネットワークの中に、周囲の影響を受けやすいタイプの人々が、程よい密度と構成で分布していれば、流行の火付け役は誰でも良い。



この記事はインフルエンシャルが必要ないといっているのではなく、影響を受けやすいクリティカル・マスにアプローチする手段は、少数のインフルエンシャルに限らないという事だと思います。
ファッション業界では以前からミューズといった言葉が使われてきました。しかし現在、情報の取得手段が圧倒的に多様化しています。そんな世の中ではそういうアイコン的存在よりも、影響されやすい層にアプローチできるカリスマブロガーなんかが重要なのでしょう。
国内外問わず、カリスマブロガーがファッション業界でもてはやされるのがわかる気がします。

種火よりも薪の組み方が重要なのでしょうね。



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