2011年5月3日火曜日

ボッテガヴェネタが卸売を開始

先日のニュースによると、表題の通りボッテガヴェネタが卸売を開始するようです。既にリステアが、コレクションで主に差し色に使用されていた鮮やかなカラーの
商品を買い付けているということです。

ラグジュアリーレザークラフトブランドとして認知されているであろう同ブランドは、最近RTWのコレクションの評価も高いと思います。「レザーだけでなく、洋服も売って行きたい。それで売上を伸ばせれば。」といったところでしょうか。Dior Hommeの様な感じで洋服と皮革製品両柱で売り出して行くのが理想なのか。まだ良くわかりません。

いずれにせよセレクトショップに商品を置くというのは、メリットとデメリット両方あると思います。
メリットは今までとは違ったカスタマーの目に触れる機会が多くなる事。商品展開次第で更なる顧客層の拡大が見込めるでしょう。特にリステアはモードな雰囲気のセレクトなので、ボッテガヴェネタにもソフィスティケイティドなイメージを持つ人が増えるかもしれません。洋服からバッグへの跳ね返りも期待できます。

逆にデメリットはイメージコントロールが難しくなる事。ラグジュアリーブランドにとってストリクトなイメージコントロールは必須事項です。恐らくどのブランドでも重要視されているでしょう。品質だけでなく、その歴史やテーマが顧客を魅了する源泉になっています。セレクトショップに並べば、当然他のブランドと同じ売り場に配置され、ブランド独自の雰囲気は埋没せざるを終えません。
それらが長期的に見た時に、差し引きプラスなのかマイナスなのかは微妙なところです。

と偉そうな事を言ってしまいましたが、高級品の需要減少及び多角化が進んでいる日本で、恐らく次のステージへの一歩を踏み出そうとする雰囲気は伝わってきます。

今後の動向も注視していきたいです。







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