2010年12月28日火曜日

デザインの誘惑

ついこの前、「TIME」のiPhoneアプリ版で「Wrong Purchase? Why Shoppers Can't Stop Buying」という記事を読みました。

洋服やアクセサリーを買ったとき、それが今現在のワードローブとはマッチしなかったとします。そこでそれを返品するのか、もしくはそれに合わせたものを買い足すのかという分析です。

結論は「その商品がデザイン的に魅力的であるほど、新たに商品を買い足す傾向がある」ということでした。逆に実用的な物になればなるほど返品される傾向が強くなるそうです。

話は変わりますが最近のファッション業界では「クイックレスポンス」という言葉をよく耳にします。ご存知の方も多いでしょう。ようするに他ブランドでニーズのあった商品などを自ブランドでも素早く製品化する体制のことです。この方法だと確かにマーケティングの判断ミスは少なくなり、高確率でリターンが期待出来ます。
しかし売り場はどこかで見たことがあるような物ばかりでつまらなくなってしまいます。今がまさにその状態でしょう。

ワクワクするような商品は購買意欲をかきたてます。私はウィンドウショッピングが好きで、暇さえあればお店を見てまわります。クイックレスポンスもいいですが、もしっかり企画した懐の深い商品がもっと出てきて欲しいです。

from iPhone

2010年12月23日木曜日

地方百貨店の現状

先日出張でとある地方の百貨店に行ってきました。想像はしていましたが現状は非常に厳しいようです。

テンプレ通り1、2階には化粧品及び有名インポートブランドが並び、3、4階にはドメブラ、5階以降は雑貨やインテリアとうが並んでいました。どれもよくみる光景で、売り場には新鮮さがなく、幼少期に両親に連れられて百貨店に行っていた華やかな頃を思い出すと少し寂しいです。

休日を挟んでの出張でしたが、5階以降はトラフィックも非常に少なく、平均年齢も60代くらいでしょう。やはり 魅力的とは程遠いものでした。外商付きでいらっしゃっていた方達も高齢者の方々が多く、新規の顧客がいそうには思えません。

資金繰りの厳しい状況ですが、会員カードやセールに頼るのではなく、まず売り場そのものを見直す必要があると感じました。「先ずはお客様へのサービスを」というのはもっともですが、お客様にサービスを提供するにはまず集客しなければなしません。ましてや都心とはそもそも人口も全然違います。

原点回帰という負のスパイラルを抜け出さなければ未来は暗そうです。


ブランドによるiPhoneアプリ

現在様々なブランドがiPhone向けにアプリケーションを提供しています。しかしまだ様子見といった感じで、コンテンツはというと、コレクションのムービーやピクチャー、ストアロケーション、ニュースといった物がメインです。
さて今後iOSやAndroid向けのアプリケーションはどうなっていくのかちょっと考えて見ます。

①ECとの連携
ZOZOTOWNの躍進でも分かるように、「ファッション製品はECには向かない」という認識は変化しつつあるようです。iPhoneアプリで商品をみる→リンクからECサイトのページへジャンプ→商品購入というスムーズなフローが実現出来ます。

②SNSとの連携
twitterやfacebookに代表されるSNSサービスを使って低コストで広範囲に情報を発信出来そうです。ただし大衆化してブランド価値を下げてしまわないように注意しなければならないと思います。


他にも幾つかありますが、いずれにせよ他サービスとインタラクティブな繋がりを持つ事が重要です。まあ個人的にはセカイカメラみたいなサービスが夢があって面白いかなと思います。




from iPhone

2010年12月17日金曜日

ECサイトについて

ゾゾタウンのヤフーショッピングとの提携の話は記憶に新しいですが、マルイでもECサイトと実店舗の在庫一元管理を推進しているみたいです。

ECサイトは最近ファッション業界で必須項目の一つになっているようですが、個人的にまだまだ上手くいっていないように思います。まず在庫の一元管理ですが、自社のECサイトで行うならまだしも、他社との提携でそれを効率よく行うには、システム等色々と不都合がありそうです。 また顧客情報のシェアの問題(通常システム運営側にいくのかな?)や、通販とは切っても切れない返品リスクの問題もあるでしょう。

マルイがやっているウェブ上の商品を試着出来るサービスなんかも面白いですが、まだまだ未発達です。逆にザッポスのようなサイズ幅を持たせて何足も靴を送り、合わないものは返送するというシステムも、現日本のファション業界では難しいでしょう。

最近EC市場に注力しているラグジュアリーブランドもいくつかありますが、イメージ戦略を含めて今後の動向が楽しみです。すでにオンライン上のサービスはもはやファッション業界にとってマストな分野の一つである事は間違いありません。

2010年12月16日木曜日

始めるにあたって

このブログでは、ファッションについて自分の思った事を色々と書いていこうと思います。間違っている事もあるかもしれません。書く事で色々と学んでいければ良いなと思っています。